SONIC HEROES
TRIPLE THREAT - VOCAL TRAX


COMMENTS 各曲解説コメント
written by Jun Senoue
01.
“SONIC HEROES” Main Theme of "SONIC HEROES"
ソニックアドベンチャーシリーズと組んでいるメンバーは同じでも、意識して曲調はガラッと変えてみた。 メインテーマに向けて何曲か作っていくうちに、アドベンチャーシリーズでは無い新しい作品の顔となるように、ゲームタイトルをコーラスに使用することに。 それによって、自分の曲の中ではビクトリーゴール’96以来の封印を破ったことに。 ソニック達が飛び、走り抜けているテンポを考えたら、僕が気持ち良く感じたのはこのテンポだった。 この曲のレコーディングのために何度かL.A.郊外のジョニーのところへ日帰りで飛んだりして大変だったけど楽しかった。 いつでも〆切りは大変で、しかも何故か突然やってくる。 種ちゃんのベースラインはいつもカッコいい。 僕は全編に渡って赤いテレキャスターのみを使用。 CDに入っているバージョンは、実は昨年末にCD向けのマスタリング前にスタジオでミックスし直したもので、ゲームに入っているものとは異なる。 もちろん、こちらの方が自分が思い描いていた最終形。 カッコよくなったもんだ。
02.
“WE CAN” theme of TEAM SONIC
ソニックアドベンチャー2/バトルのシティ・エスケープの曲があまりにも好評だったものだから、チームソニックのテーマ曲はその勝利チームを引き継いで。 今までよりもゲーム寄りの、よりダイレクトな言葉を選んで歌詞にしてみた。 チームというのをより明確に、大事にしたかったから。 ハギレ良さ、勢い、ドライブ感、どれを取っても僕が描いたソニックの色。 僕とテッドもソングライティングチームとしての相性はいい、けれど住んでいるのがアメリカ西海岸と東海岸、とあまりにも遠すぎる。 でも、トニーのバンドなんてトニーはアメリカはニューヨークで、他のメンバーは北欧のノルウェイのトロンヘイムなんだからその比じゃない。 ハンパない距離だ! 今となってはその距離をインターネットやメールが埋められるんだから有り難いもの。 今回の作業では僕もだいぶテクノロジーに依存したスケジュールを組んでたな、振り返ってみると。 トニーとは今度、初代ソニックアドベンチャーの曲のようなものを一緒に演ってみよう。
03.
“THIS MACHINE” theme of TEAM DARK
ソニックアドベンチャー2/バトルのシャドウ系の曲に関しては僕はラジカル・ハイウェイとスカイ・レールを担当したのみ。 チームダークのテーマ曲を考えたときに頭に真っ先に思い描いたのが、今回組んだアミア・デラク。 オージーというバンドの楽曲も合うと思っていたし、そのサウンドでポイントになっていたのがアミアのギターシンセサウンド。 今までは僕は曲を作ってアレンジして、アーティストには歌詞と歌を担当してもらうケースが多かったけれど、この曲は正に一緒に作っていった感じ。 バンドの練習に「こんなリフがあるんだけど?」と持っていって、バンド全員で作っていくような楽しい状況だった。 お互いニューロマンティック系やハードロックを通過してきたバックグラウンドも一緒だしね。 さすがにエンジニア、プロデューサーとしても活躍しているだけあって、色々と勉強になることが多かったな。 いや、マジでカッコよく仕上がったよ、これは。 ゲームとは関係なく、また一緒にやろう。
04.
“FOLLOW ME” theme of TEAM ROSE
ずっとこのシンガーを起用したかった。 エミーの英語のセリフをソニックアドベンチャーのときにサンディエゴで収録したときから、この声で歌ったとしたら、このシンガーが近いだろうな、とピンと来ていたから。 たまたま彼女が地元のボストンからL.A.に引っ越してくることになって、ようやく今回一緒に出来ることに。 日程が二転三転して大変だったけれど、終わってみればお互い好感触。 日本では放送されなかったけれど、ジェネレーション O!というテレビアニメでは歌も主役の声優もやっていた彼女、LETTERS TO CLEOというポップバンドや、映画JOSIE & THE PUSSYCATSの歌もガールポップ好きには大のオススメ。 ギターソロの中には、熊谷がやってたパッパッパヤも入れ込んでみたり。 そういえば、このシンガーのことを知ったのはギター雑誌で、とあるバンドがインタビューで好きなバンドの名前に挙げていたのでチェックしたのが切っ掛け。 彼がインタビュー中で触れなかったり、僕がそのインタビューを見なければ、彼女に出会うことも無かったのかな。 出会いってドラマは素敵だ。
05.
“TEAM CHAOTIX” theme of TEAM SONIC
久しぶり登場のチームカオティクス。 知らない人も多いだろうと思った。 そりゃそうだろう、32Xでリリースされたものだし。 キャラクター的にもコイツはベタな方がいい!とそう思った。 妙な確信だけはあった、という感じ? この曲もTHIS MACHINEと同じく、僕がアイディアを出して、それを元に組み上げていったもの。 一緒に組むアーティストに最終的なプロデュースを任せたんだけど、それぞれの色合いも明確になって正解。 思った以上にゲームファンにこの曲のウケが良くてビックリ。 あら、そう?って感じで。 ちなみにネルソンと連絡を取るようになったのはアメリカに引っ越してきてから。 郊外のフェスティバルでのショウの後に話し込んで、その時に盛り上がって今回一緒にやることに。 親父さんはアメリカではリッキー・ネルソンっていう超有名な歌手だし、美形の双子でデビューシングルがビルボード No.1ヒットになったりした彼らだけど、鼻持ちならない奴らかと思ったらそうでもなくて、すごいフランク。 今はナッシュビルに住んでいるんだけど、そこはL.A.を飛び出した音楽関係者が山のようにいるところ。 物価も安いしいいよー、だって。 日本人にはピンと来ないけれど、アメリカはやっぱりカントリーというジャンルも市場の大きさも桁ハズレにデカいしね。
06.
“WHAT I’M MADE OF…” song for the final battle
僕の中ではソニックヒーローズ、裏のメインテーマ。 さすがに今回のメインテーマをバックにラスボス戦は出来ないしね。 Open Your HeartやLive & Learnに並ぶ曲。 このカタチになるまでに何回作り直したんだっけ、というくらい作った。 曲は最初からほぼ同じ、だけどテンポやドラムのパターンでだいぶ違ったからね。 今回はシーケンサーを使ってデモを作って無かったんで、テンポを変えるとなったら、またイチからの作業でちょっとげんなり。 ドラムのマークのところには何故か日本のテレビのキャラクターのドーモくんがいたんだけど、あんまり合ってないもんだから笑えた。 曲の終わりをこうしようよ、と言い出したのはジョニー。 ある日、ジョニーを訪ねて飛行機で飛んで行ったら迎えに来てくれたクルマの中で聴かせてくれた。 なるほどねー、ということで採用。 この曲のギターソロは勢い重視で左右2本。 あんまり神経質にならないのもアリだね。 個人的にはソニックヒーローズの中で一番好きな曲、ってバレてる?
Bonus Tracks from SONIC ADVENTURE DX
07.
“MY SWEET PASSION” theme of AMY
ここからは懐かしいねー、ということでちょいとづつコメント。 当時のメンバーでコメントを寄せ合ったものも近々このサイト上に移すので、お楽しみに。 ついこの間、この曲のオリジナルのデモを聴き返したところ。 僕がベースを弾いてみたい、懐かしかったな。 ソニックアドベンチャーのときは、僕を含めたメインの3人はずっとお互いの曲を気にしながら、助け合いながらやってたのを思い出した。 あんなに長い間、よく集中力が続いたもんだ、と自分たちのことながら感心することしきり。
08.
“LAZY DAYS ... livin’ in paradise” theme of BIG
この曲を作ったときには、もちろん歌うのはテッドでしょ?というのがイメージにあって。 自分の場合、歌をあまり聴かないクセに、シンガーに対するこだわりは強くて。 誰みたいな感じ、というイメージならその人に連絡しちゃえ、という感じでとりあえずアタック。 この曲はパーカッションがいいな。 それとこの時のニューヨークセッションはドラムの音がすげー良かったんだけど、このレコーディング現場には立ち会えなくて残念。 後で音を聴いて悔やんだねー。
09.
“UNKNOWN FROM M.E.” theme of KNUCKLES
知っている人も多いと思うけれど、ソニックアドベンチャーのキャラクターのテーマソングとソニックアドベンチャー2のそれの歌詞は、ほぼ同じ。 あっても曲の長さに合わせたマイナーチェンジ程度。 というのもキャラクターの内面とかそういうものを題材にする以上、変えたくなかったから。 この曲は床井が歌やラップを含めて全て自分でこなしていたデモのときから印象的だったな。
10.
“BELIEVE IN MYSELF” theme of MILES
人気投票でも上位を獲得してセガコン(という一般応募のコンピレーションCD)に収録されたくらいだから、相当な人気だったんだね。 作った方もビックリだ、全く。 思い出すとこの曲は実はレコーディング時にトラブルがいっぱーいあって。 一番焦ったのは、シンガーに自分でハーモニーパートを歌ってもらった時にピンと来なかったことかな。 その日のうちにL.A.在住で合いそうなシンガーを2人探し出して、翌日のミックスの最中にハーモニーを足してもらうことに。 でも、その甲斐あって歌のバックでも、ギターソロのバックでもハーモニーはいい感じに仕上がって良かった! 聴き直すとギターソロは手癖だらけ、どこを切っても瀬上純って感じ。
11.
“IT DOESN’T MATTER” theme of SONIC
この曲のギターソロを録っていたのが夜中の4時くらいだった、ということが記憶に残ってるな。 歌詞は通勤途中にノートに書き留めた短い一文一文を後に振り返ってみて繋げてみて。 トニーの歌も、曲の構成も、自分のギタープレイも、全てに満足していて今でも好きな曲の一つ。 そういえばL.A.在住のエンジニアを紹介されて、彼と最初に仕上げた曲がこれだった。
12.
“OPEN YOUR HEART”
 
Main Theme of "SONIC ADVENTURE"
何かと思い出深いな、この曲は。 この曲に至るまでが長かったし、さかもとえいぞうバージョンとか色々なバージョンを作ったし、第一ジョニーと出会った曲だし。 制作発表会とかも懐かしいな、ソニックギターとかもね。 オープニングのCGムービーに載ったバージョンも、作っておきながら自分でもゾクゾクするくらいにいい出来だった。 色々な意味で、きっと一生付いて廻る曲。

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